シャトー ド ラカーズはすでにシャトーが閉鎖しており、ストックが尽きれば永遠に味わうことができなくなる稀少な1本です。ユニブランとバコを使い、ふくよかで滑らかな質感のアルマニャックです。
昨年ボトリングされているため、50年近い熟成を経た、蒸留酒としても最古酒クラスの大変稀少なブランデーになります。ウィスキーでこの熟成年ならば桁が一つ違う値段は確実ですが、未だその価値に市場が追い付けていないアルマニャックだからこその価格です。逆に言えば熟成の頂点ともいえる蒸留酒を、この価格で味わえるのはこの上ない幸運でしょう。
<テイスティングコメント>
最初にメントールを感じ、うっとりするようなパフュームやリッチなモレロチェリーが香る。口にするとたっぷりのフィネスを感じ、ベルベットのような滑らかなストラクチャーに、ドライフルーツやレーズンのふくよかな味わいが広がる。フィニッシュは長く甘い余韻が続き、アカシアハニーを連想させるアロマやフレーバーが現れる。堂々とした風格の1本です。