クロ ド ムートゥーゲは3年程前に先代当主の息子さんが後を引き継ぎ、現存していますが、こちらは先代の作った貴重古酒ストックです。バコ、ユニブランに、フォルブランシュを使った重厚感がありながらも、まろやかさを持った1本です。昨年ボトリングされているため、50年近い熟成を経た、蒸留酒としても最古酒クラスの大変稀少なブランデーになります。
ウィスキーでこの熟成年ならば桁が一つ違う値段は確実ですが、未だその価値に市場が追い付けていないアルマニャックだからこその価格です。逆に言えば熟成の頂点ともいえる蒸留酒を、この価格で味わえるのはこの上ない幸運でしょう。
<テイスティングコメント>
力強いアロマからはシナモンやふくよかなプルーンを感じる。口にするとバターのようで心地の良いまろやかさ。口当たりは複雑でクローブやブラウンシュガーの印象を受けるが、フィニッシュにかけて野生の赤い果実の風味に変化していきます。