「REQUIEM」とは死者の安息を神に願うミサ、またミサで用いる聖歌の意味。
このシリーズはラムの背景にある壮絶且つ過酷な歴史と悲しいストーリーへ送るための「REQIUM」。「SEEK THE ULTIMATE」のテーマを礎に、ヘヴィー、エステリー、トロピカルエイジング、残酷なまでに妥協を許さず厳選した究極のシングルカスク・ラムがこの「REQUIEM」です。
ANECDOTE(逸話)、第5章に続く第6章は、1753年創業、製菓材料や化粧品用に生産されていたが、2010年よりラムとしての熟成やボトリングが始まったハンプデン蒸溜所です。ジャマイカの中で最もハイエステルなラムが蒸溜される事で知られています。
更に今回の1樽は、ハンプデンが仕込む8タイプの原酒の中でも2番目に高いエステル値1300〜1400(gr/HLPA)を誇るC<>(ダイアモンド)Hです。20日間の発酵、200年受け継がれるマック(ダンダーと呼ばれる蒸溜廃液を貯蔵したもの)、究極のジャマイカラムと呼ぶに相応しい1本となっています。
【 テイスティングコメント 】
香り:溶剤、マニキュア除光液、フェノール樹脂、新品の牛革製品、タール、バブルガム、タイガーバームやミント。
味わい:熟したパイナップルやパパイヤ、バナナやキャロットジュース、グァヴァ、ミネラルたっぷりな白ワインと牡蠣、皮ごと絞ったグリーンレモンウォーター、マスタード、甘い灰、ややスモーキー。
フィニッシュ:黒蜜、飴玉、マスカットや洋梨のヨーグルト、ケッパー、アンチョビ入りオリーブと塩水。ファンキーで高濃度、エステリーな香味が長時間に渡り嗅覚と味覚を支配し続ける。
コメント:エステル値1300〜1400(gr/HLPA)を誇るC<>Hならではの沸き上がるエステリーな香味、トロピカルエイジングがそれらを混然一体にまとめたモンスター級のハイエステルラム。