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ギネス認定!世界最古のウイスキー【モートラック70年】プレスリリース

2010年7月13日東京 英国大使館に於いてゴードン&マクファイル社よりリリースされたモートラック70年のプレスリリースの模様をレポートします。

TSUZAKIレポート GM社ロゴTSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリース 


会場には多くの報道関係者が訪れておりギネス認定の世界最古のウイスキーへの関心の高さが伺えました。
同社の歴史からテイスティングまで興味深いプレゼンテーションとなりいずれの参加者も堪能していました。


TSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリース

【ジャパンインポートシステム社 田中氏】


本日はお忙しい所世界最古のウイスキーの試飲会にお越し頂きまして誠にありがとうございます。
エルギンにある同社に伺ったのは1980年代の終わりで、こちらにいらしているマイケル・ウルクハートさんのお父様にあたるジョージ・ウルクハートさんにお会いしたのが最初です。1980年代といえば今では大変人気のある蒸留所ですらあまり知られておらず当時輸入したウイスキーは大変珍しいものでした。



TSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリース

いまはご存知の通りどこのバーにいってもある程度の品揃えはあり隔世の感はあります。今後、GM社と一体になって同社の膨大なストックの中から掘り出しものや信頼関係があればこそ供給していただけるボトルを扱ってゆきたいと考えております。

GM社は、古酒の在庫も膨大に保有しており、1950年代1960年代のストックも多数ございます。その中から何百というサンプルを取り寄せ吟味しつつ皆様にご紹介させていただいております。


TSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリース 700mlボトル

今日、まずご紹介したいのは、もちろん1938年蒸留、70年熟成のモートラックです。1938年蒸留というのはオークションなどではまま出てくるのですが、熟成期間はもっと短いものです。

実は、本当に申し訳ないのですが、私がエルギンに行った際にお先にテイスティングさせていただきました。そのとき大変驚いたことに「若々しい!」と感じたのです。
このギャップに驚かされました。私も色々古酒は飲んできましたが、70年熟成のウイスキーがまさかこれほど瑞々しくフレッシュな味わいとは思いもよりませんでした。後ほどじっくりお試し頂ければと思います。

本日はこれ以外にも90種類ほどのボトルを取り揃えました。
私どもが選びぬいてJIS社向けに特別にボトリングしていただいたボトルもございます。そういった意味において彼らの豊富なストックというだけではなく私どものセレクトも感じていただければと思います。
ではマイケル・ウルクハートさんをご紹介させて頂きます。

モートラック70年プレスリリース マイケル・ウルクハート氏

【マイケル・ウルクハート氏】

田中さんありがとうございます。
本日は、この美しい英国大使館へお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。今日は皆様に私どものウイスキーを味わっていただきたいと思いますが、その前にゴードンマクファイル社(以下GM社)の歴史についてお話させていただきます。

弊社は、1895年5月24日にエルギンという小さな町で創設されました。
最初ジェームズ・ゴードンアレクサンダー・マクファイルという二人によって出来た会社です。その数年後に私の祖父にあたるジョン・ウルクハートが参加して三人で経営がはじまりました。

GM特集 創業当時の写真

その後、ジェームズ・ゴードンは会社を去り、アレクサンダー・マクファイルは亡くなった為、私の祖父ジョン・ウルクハートが会社を引き継ぎました。

この会社が興った当初から少しづつですが、蒸留所から直接ウイスキーを買うことをはじめました。もともとエルギンはスペイサイドに位置することもあり、同地区の蒸留所からの買い付けが主だったのですが、だんだん他の地区にも手を広げてゆくようになりました。

更には、自社で選定した樽に原酒を入れて熟成をさせるという手法を開発しました。この買い付けた樽というのは生産地の特性を尊重するために買い付けた蒸留所の倉庫で熟成をさせていました。この方法は1939年に私の父であるジョージ・ウルクハートに代が変わってからも継承されました。

TSUZAKIレポート モートラック70年プレスリリース マイケル・ウルクハート氏

その当時シングルモルトというのは基本的にブレンデッドモルトの材料として認識されておりましたので、長く熟成されることなく消費されていました。当時からシングルモルトに目をつけて、しかも、それを長期にわたり熟成させるという行為は、かなり奇異の目で見られていたそうです。

GM社は、当時から同族経営で現在に至っておりますが、世代を超えて受け継いできているものは

「今日われらがあるのは過去が未来を積み重ねてきたからである」

・・・・という思いです。
同時に現在も重視して積み重ねていくことで未来が約束されてゆくことにつながるのです。

モートラック70年プレスリリース テイスティンググラスに注がれたモートラック70年

GM社はインディペンデントボトラーとしては本当に長い歴史を持っております。実に115年もの長きに渡る歴史があります。これだけ長い期間ボトラーとしてオリジナルのシングルモルトを販売し続けていることで、蒸留所との関係をご心配いただくようなご質問を頂くことがあります。

しかし私達が求めるのは「GM社のマッカラン」であり「GM社のストラスアイラ」としてのクオリティですので、蒸留所ボトルとは異なるがしかし、その名前を汚すことなく、あくまでGM社オリジナルの厳しい基準でもって生産しております。
おかげでわれわれのボトルの品質は多くの方々からご評価を頂いております。

GMモートラック70年プレスリリース マイケル・ウルクハート氏

2010年7月13日 東京の英国大使館にて行われたゴードン&マクファイル社よりリリースされた【モートラック70年】のプレスリリースの模様をレポートした後編です。

会場には多くの報道関係者が訪れており、ギネス認定の世界最古のウイスキーへの関心の高さが伺えました。

同社の歴史からテイスティングまで興味深いプレゼンテーションとなり、いずれの参加者も堪能していました。

ぜひじっくりとご覧下さい。

TSUZAKIレポート GMモートラック70年プレスリリース 700mlボトル

いま皆様の目の前に展示しておりますのがギネス認定の
世界最古のウイスキーであるモートラック70年700mlです。
ボトル一本一本が職人の手ふきによるクリスタルガラスでしつらえております。
この一つ一つにボトル番号がふられております。収納用の木箱はブラジルの木材で作られております。

このウイスキーは加水されておらず46.1度のアルコール度数があります。
この54本はリリースと同時に完売いたしました。
ちなみにイギリスの国内市場で1万ポンドでした。200mlも同様に即時完売でした。

GMモートラック70年プレスリリース テイスティング中のマイケル氏

ウイスキーを楽しむ際はまずその外観からたのしみます。熟成期間や樽の種類を類推することができます。

このモートラック70年は灼けたマホガニーのような深い色調をしています。

香りを利いてみますとこのウイスキーは大変フルーティであることがお分かりいただけるかと思います。ウイスキーは一般的には長く樽で熟成させると木材のスパイスのような香りも移ってきますがそのことも感じていただけるかと思います。

またマラスキーノリキュールに代表されるチェリーの香りやオレンジやアプリコットの甘い香りも感じていただけるのではないでしょうか。香りの最後に極僅かに蝋燭を消した際の煙のニュアンスも感じることができます。

GMモートラック70年プレスリリース テイスティングしながら説明するマイケル氏

口に含んでいただきますと、とても70年熟成とは思えないような非常にフレッシュな躍動感のようなものを感じていただけるのではないでしょうか。

またそのフルーティさはやがてマジパンのような甘さへと変化してゆきます。一言で70年熟成と申しましてもその長さはウイスキーがすっかり枯れてしまってもおかしくない期間ですが、枯れるどころかこのような味わいを保ち続けたことをぜひ感じ取っていただきたいと思います。

GMモートラック70年プレスリリース モートラック70年

GMモートラック70年プレスリリース ツーショット

繰り返しになりますが他の長期熟成のウイスキーでは50年以上の熟成ウイスキーはまずほとんど見つからないと思います。樽の中にあって外気との呼吸そのものが熟成であり、その過程でアルコールはどんどん抜けてゆくのです。その中で70年の長きに渡り1つの樽で熟成しつづけてこの46度という度数を保ち続けることはそうそうあることではありません。私も実際70歳ですがこのウイスキーのように元気でありたいと思わずにはいられません。

弊社の長年にわたる熟成のノウハウの結晶ともいえるこのウイスキーを本日お集まりの皆様と楽しめたことは本当に光栄に思います。本日展示させて頂いております現在GM社がリリース中の他のボトルも併せてぜひよろしくお願い申し上げます。今日は誠にありがとうございました。

GMモートラック70年プレスリリース 会場に展示されたGM社の商品の中から

取材後記

マイケル氏のコメントにもあるとおり驚くべきフレッシュさを持った長期熟成ウイスキー
モートラック70年。まさに一期一会の銘酒中の銘酒でした。また会場に展示されていた古酒のいくつかには唸らされました。「古酒ってこうあってほしい」という要素がしっかりと表現された「貴熟」と表現するに相応しい香味でした。このようなすばらしいボトルは「過去が積み上げてきた未来」でありすなわち現代へ託された偉大な遺産であるといえるではないでしょうか。



◆ マイケル・ウルクハート氏に聞く 直撃インタビュー


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