ここ数年リリースのなかった「ポールジロー キュベスペシャル」が、4年ぶりに復活しました。
このシリーズはかねてよりジロー氏の節目の年に作られた原酒を用いたり、特別なセラーの名前を冠したりなどジロー家にまつわるストーリーと共にお届けしてきましたが、今回はジロー家が所有していた「馬」にスポットが当てられています。
先代であるジロー氏の父親は、馬への情熱を燃やし続けた人でした。騎手や先導員として競走馬を愛し、また畑で共に働く仲間として輓馬(※ばんば:車やそり等を引かせる馬)と共に生き、ジロー氏はその背中を見ながら育ちました。トラクターが普及してからも変わることなく馬を育て続けたと言います。
ジロー家で働いていた家族同然とも言うべき馬 - 名を『パスティーユ』と言います - への敬意を込めて、彼が生きていた当時の1974年ビンテージをキー原酒としたこのボトルが生み出されました。
コニャック・ポールジローが持つ繊細で柔らかい風味、透明感のある柑橘系の香りは今回のキュベスペシャルでも健在です。年数を経たグランシャンパーニュの古酒のみが持つ深みのある余韻を、ぜひ一人でも多くの皆さまに楽しんでいただきたいと願っております。