ART SESSION CLASSIC16弾の原酒に選ばれたのは、1824年創業、ジェームズ・マクレガーによって酒税法改定の1年後に設立されたバルメナック蒸溜所の1樽です。密造が盛んな地域であったクロムデールに位置し、かつてはディアジオ社所有の蒸溜所としてジョニーウォーカー等のブレンデッドに原酒を供給してきたが、1993年には一時閉鎖。4年後の1997年にインバーハウス社が買収し、翌年より生産が再開されるようになりました。
オフィシャルボトルのリリースも極僅かであり、ボトラーズブランドからのリリースも数少ない事で知られています。
麦芽の甘さ、白や黄色の果実を思わせるフルーティな甘さに、フローラルな香味が加わり、バランス良く展開する魅力あふれる1本。リリースが少ないバルメナック、且つ、中熟に差し掛かかったシングルカスクは中々お目にかかれませんので、お見逃しのないようお願いいたします。
今回のラベルにはかつて花と動物のリリースで描かれていたバルメナックの象徴でもある雉が描かれた伊藤若冲の「雪中錦鶏図」を採用しています。
【 オフィシャルテイスティングノート 】
香り:バニラ、クレープ生地、カット仕立てのリンゴや洋梨、メロンやレモンパイ、フラワーショップ。
味わい:ドライアプリコット、イチゴジャム、フルーツブランデー、ショートブレッド、甘いヘザーやローズウォーター、麦芽乳飲料。徐々にドライに変化する。
フィニッシュ:ホワイトグレープフルーツとその綿、緑茶。樹脂や白檀、ホワイトペッパー等の新木系のスパイスは心地よく長く続く。
■「ART SESSION(アートセッション)」シリーズ
蒸溜所の歴史や背景に基づいた、その原酒と関係性のある様々なアーティスト・アート作品とセッション。それらを「Classic」「Contemporary」にアプローチを分けシリーズ化したもの。
13年以上の中期熟成に差し掛かる原酒から厳選を重ねて選び抜いた一樽をリリースしています。